「枕がなかなか合わなくて肩こりや腰痛がひどい… オーダーメイド枕つくりたいけど高いなぁ」
「睡眠には寝返りが大事って聞くけど、寝返りがしやすい枕のオススメを知りたいな」
枕難民という言葉があるくらい、枕に悩んでいる人は多いですよね。私自身もこれまでに10種類近くの枕をとっかえひっかえ使ってきました。
さて、先日、本屋をぶらぶらしていたら、なんとこんな本があるではありませんか!!
山田朱織先生は、NHKの「ためしてガッテン」にも出演したことがある、枕の第一人者の1人。私も一時期、山田先生のおすすめする自作枕を作って使っていた時期があります。
そんな先生の枕が激安のお値段で売られているのを見て、ついつい手を伸ばしてしまいました。今回はこの枕を1週間使ってみたレビューをお届けします!
結論を先にお伝えしてしまうと、オーダーメイド枕のように高さの微調整できて自分にフィットし、寝返りにも最適な形状で、お値段に比してなかなか優秀でした!
※枕やマットレスに悩んでいる方は、過去記事でご紹介したFit laboのオーダーメイド枕やマニフレックスもオススメですので、よければご覧ください。
寝返りがしやすい山田朱織先生の整形外科枕とは?
山田朱織先生はどんな方?
先ほども少し書きましたが、山田朱織(しゅおり)先生は、「ためしてガッテン」にも出演したこともある、枕ではとても有名な方です。
整形外科医である先生は、お父様と一緒に枕についての研究を行い、6万人以上の患者さんに枕の治療をしてきたそうです。
そして、タオルなどを使って誰でも自宅で自分に合った枕を作れる方法を開発し、それが「ためしてガッテン」などで紹介されるなど、とても有名です。
現在では、オーダーメイドの整形外科枕をつくる会社も運営していらっしゃるそうです。
整形外科枕とは?
山田先生のつくられる枕は、一般的な枕と違い、とても特徴的です。具体的には、こちらのようになっています↓
- 寝返りのしやすさにこだわったフラットな枕
- かためのしっかりとした素材
- 最適な枕の高さをチェックする独自の方法
まず何よりも、山田先生は寝返りを重視しています。そして、寝返りのしやすさを追求した結果、通常の枕とは異なり、完全にフラットな形状の枕になっています。
寝返りは睡眠にとってとても重要で、寝返りをすることで体の特定の部分に負荷がかかることを防ぎ、血液の循環も促すことができるそうです。
たしかにマットレスでも寝返りのしやすい高反発のものがオススメされることが多く、私も実際、マニフレックスという高反発マットレスを使って、快適に寝ることができています。
次にかたさですが、ジャストな状態を保つためにはある程度のかたさが必要ということで、比較的かための枕になっているのも特長です。
最後が高さ。寝返りがしやすい最適な高さを割り出すための方法を開発されています。後ほどご紹介しますが、仰向けと横向きでそれぞれ寝転がり、最適な角度やラインになるように調整していきます。
書籍の中身をご紹介!
それでは、購入した書籍の中身をご紹介します。
書籍扱いではありますが、枕のほうがメインで、本のほうは10ページほどのコンパクトなものになっています。
本の内容は、整形外科枕の特長、付属の枕の使い方などが説明されています。また、寝返りの重要性についても詳しく説明されています。
枕のほうは、このとおり極めてシンプルな直方体。本当にフラットな枕です。
ファスナーが付いていて、あけると、中のウレタンが取り出せます。ウレタンは、メイン部分に加えて、高さ調整用のものが数枚入っています。
具体的には、5mmのものが3枚(上の写真の白いもの)と15mmのものが1枚(白のものの上にある黒と水色のまだらなもの)。これを入れたりはずしたりすることで、高さを55mmから85mmまで、5mm間隔で7段階に調整をすることができます。
最後にお値段ですが、2,980円(税抜)でした。しかも、もともと4,980円のところ約40%OFFのお買い得価格になっています!(はじめから2,980円なのではという疑念も消えませんが…)
山田先生のオーダーメイド枕を購入すると30,000円ほどなので、1/10の価格で手に入ると考えるとめちゃくちゃお得ですね。
実際に使ってみた!
まずは高さ調整
早速、高さ調整をしてみました。
購入した直後の状態はすべてのウレタンが入っているので、かなり高い印象。とりあえず15mmを1枚抜いてみました。
そして、仰向けで寝てみます。このとき、首が15度の角度になっているのが理想とのこと。スマホで自撮りして確認します。
次に、横向きに寝てみてみます。頭頂部から体の軸のラインが一直線になるのか理想。これもスマホで自撮りして確認します。
この方法は本にしっかり書いてあります。
私の場合は、15mmを1枚抜くだけでちょうどよさそうだったので、これで完了にしました。
自分自身で何度でも細かく調整できるのがこの商品のいいところ。オーダーメイド枕も調整してもらえますが、「やっぱりもう少し高くしたいな」のように思ったとき、いちいちお店にもっていかなければならないので、ちょっと面倒なんですよね。
ただ、ウレタンを抜くとカバーの布が余ってしまい、スカスカの状態に。中のウレタンがずれやすくなってしまいます。
高さが確定したら、テープなどでとめてしまったほうがいいかもしれません。
1週間寝てみた!
高さも調整できたところで、早速寝てみます。
まず仰向けに寝てみると、正直はじめは少し違和感がありました。
ふだんフラットではない枕を使っているからか、この枕に頭を乗せると、なんだか頭の位置が定まらなくて、右へ左へ動かしてしまうんですよね。初日は普段より寝つくのに時間がかかってしまいました。
枕のかたさについて、ネットでは「かたい」という声が多くあり、それはたしかにそうかもと思いました。頭の位置が定まらないのっも、枕がかたくて頭がしずまないからでしょうね。
そうこう思いながらも、じきに眠りにつきました。そして朝になってみると……
あっ、肩も首も軽いし、結構いいぞ!
一晩中しっかり眠れましたし、起きたときに首が痛いといったこともありません。
私はふだんオーダーメイドの枕を使っているので、首が痛いといったことはほとんどないのですが、以前は枕が合わず、起きたときに首や肩が痛いということがよくありました。しかし、こちらの枕はそんなこともありません。
また、枕が合っていないときは、朝起きたときに、枕から頭をはずしてしまっていることが多かったのですが、今回は朝までしっかり枕の上に頭がありました。
その後、1週間ほど使ってみましたが、おおよそどの日も、朝まで枕に頭がのった状態がキープでき、肩や首が痛くなってしまうこともありませんでした。
正直なところ、このお値段で、本の付属品としてついているものなので期待していなかったのですが、なかなか優秀です!
高さ調整は大事だと実感!
1週間の中で、実は2回ほど高さを変えてみました。5mm高くしたり、5mm低くしてみたり。
「5mmくらい誤差の範囲だろう」なんて思っていたのですが、5mmの違いは意外に感じます!
頭を乗せたときに「あっ、やっぱりちょっと高すぎる」といったふうに感じるんですよね。寝心地もやっぱり変わってきて、寝ている途中で枕をはずしてしまうといったこともありました。
5mm単位で何度も調整できるというのは、とても重要だと実感しました!
もうちょっとなところ
「そうはいっても、こんなに安いんだから、問題点もあるんじゃないの?」
そんなふうに思いますよね。はい、たしかに、いくつか気になる点はもあります。
まず、枕が少し小さい感じがします。横幅が40cmほどで、ふつうの枕の2/3くらいのサイズではないかと思います。思いっきり寝返りをうったら、頭がずり落ちてしまいそうです。
また、先ほども指摘したとおり、ウレタンをはずすと、カバーがぶかぶかになってしまい、中のウレタンがずれやすくなってしまいます。
あとは耐久性ですね。この値段なので、普通に考えると長期間使えるとは思えません。1週間しか使っていないのでなんともいえませんが、心配なところです。
というわけで、以上3点が個人的には気になりました。
口コミを見てみよう
微調整ができて枕難民でしたが気持ちよく眠れる枕にやっと出会えた感じです。
たった数ミリを微調整するだけで寝心地が全然違うこともよくわかりました。
枕はやや固めでしっかり頭を支えてくれながら首に当たる部分は柔らかく、この枕を使いだしてから肩こりが楽になりました。
今まで、何度も色んな枕を試したのですが、これは期待以上でした。今までは眠くても寝つきが悪かったのですが、この枕を使い始めた日から、あっという間に眠りにつくようになり、大きな長いあくびがでて、そのまま眠りにつけるようになりました。今までの枕は、高さが合わなかったみたいなので、枕の下に手を入れたり、朝には枕をしてなかったのに、この枕にしてからは、ちゃんと枕の上に頭を置いている朝を毎日迎えています。あまりにも良かったので、主人にも娘にも購入しました。お値段もお手頃なのでとっても価値あるお買い物だと思いました。
レビューの数がネット上にも少ないのですが、全体的に好評なようでした!
まとめ
書店で見つけて衝動買いした今回の枕ですが、予想以上に使える一品でした。
もちろん本家のオーダーメイド枕にはかなわないところがあるのだと思いますが、ちょっとお財布に余裕がない方は試してみてもよいのではないでしょうか。また、山田先生の本家のオーダーメイド枕を買う前のテストとして買ってみるのもいいですね!
気になった方はぜひお試しください!